Twitterで呟いてしまうとネタバレになりそうなことばっか言ってしまいそうだから初めてブログを使います。初体験です。なのでやさしく見てください。
ネタバレガンガンするのでまだ青春ブタ野郎読んでないトンチキさんははやく読んでくださいね。
「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」読み終わりました。
確か発売日の10月8日に買ったんですけど、読み終わったのが10月19日でめちゃくちゃ遅くなりました……
というのも、読んでる時はほんとにつらくて最初の麻衣がいない世界の描写だけで、この先麻衣さんは戻ってこないのでは……とか考えてしまってなんか読めなかったんですよね。
いつも通学とバイトの行き来に乗る電車でラノベを読んでるんですけど、暫くは青春ブタ野郎を読む気にどうしてもなれなかったんです。電車ではFGOとシャドバしてたりでした。FGOむっちゃ面白い。
そんな感じで読むのにとても時間がかかってしまったんですけど、なんとか読み進めるうちに実は麻衣さんはまだ死んでない。助けられる。って展開になってきて読み進める希望を与えられたんですね。
そんで翔子ちゃんが死ぬやん!って絶望と、もしかして……という希望を交互に与えられていったんですよ。それでなんとか読みきれました。
麻衣さんが死ぬ未来を経験してきた咲太は麻衣さんが死ぬなら、と翔子さんを救うために死ぬのを断念します。
麻衣さんが死ぬくらいの理由がないと咲太は絶対翔子さんのために死んでた。こいつはそういうやつ。俺は詳しいから知ってるの。尊い。
でも実際にその経験をした咲太は翔子さんを選ばない選択ができたけど、現在の咲太はそうじゃない。
翔子さんを救うために死のうとする咲太と咲太を救うために死のうとする麻衣さん。
2人の死を止めるためにうさぎの着ぐるみを着てがんばる未来の咲太。
着ぐるみが有能すぎる。外は寒いから防寒着の役割を果たしてくれるしテレビ局に入るのにも役立った。まあトナカイの着ぐるみがあったんだけど。
1巻の麻衣さんと同じ思春期症候群を発症して見つけてもらうために、うさぎの着ぐるみ着て奔走するんですけど、その時1巻の時のバニーガールになった麻衣さんの気持ちを追体験してるのほんと尊い。
そしてそんな咲太を見つけたのは尻を蹴りあった仲の朋絵ちゃん。
量子もつれとやらで咲太と繋がってる朋絵ちゃんは咲太のピンチに駆けつけてくれたのです……
麻衣さんと同じ思春期症候群といい、今までの事件が繋がってる感じ……すごくよかったです。ここで僕は「もしかして最終巻……?」と不安になりました。ほんと情緒不安定。
現在の咲太を止めるために朋絵ちゃんと一緒に病院へ。からかわれる朋絵ちゃんがかわいい。
麻衣さんの死を経験した未来の咲太と現在の咲太。現在の咲太が言った「お前本当に俺か」って発言が咲太らしい。
そうなんだよな。未来の咲太の行動は咲太らしくはない。でも麻衣さんの生死が関わってるからこそ、そこを曲げた。尊い。
そして麻衣さんを止めるためにのどかちゃんに連絡をとる。最初麻衣さんに電話するのかと思った。
テレビ局に来て麻衣さんと会います。ここの麻衣さんやばい。やばいです。やばい。やばいやばい。
麻衣さんに会えた。麻衣さんが生きている。そのことに咲太はぼろぼろに泣いて、着ぐるみはそれを隠してくれて、麻衣さんはそれをとって微笑みかけてくれる。尊いなあ。着ぐるみ有能。
本当に麻衣さんは咲太のことが大好きなんだなあって思います。そう感じさせてくれます。尊い。尊いなあ。
ここで麻衣さん待っててくださいって咲太が言って、それを麻衣さんが健気にしっかり守ってるのがあとでわかってほんと。
ふたりで幸せになってくれ……読みながら切実に思ってました。
咲太は現在の咲太を止めるために事故現場へ。そこで翔子さんと会います。
別れを告げるために。
ここで翔子さんはもう助からないんじゃないか……そんな不安がぼくを襲いましたが、すぐに「もしかして未来の咲太が現在の咲太の代わりに死んで、未来の咲太の心臓を移植して翔子さんも現在の咲太も生きるのでは?」という希望が芽生えました。咲太2人いるんだからもしかしていけんじゃね?みたいな。発想が貧困。咲太は合体しました。
そして咲太の言葉通り、ぼろぼろに泣いて帰ってきた咲太を麻衣さんは迎えてくれました。ずっと待ってました。描写されてないけど絶対抱き合ってる。
事故の日を越えて、麻衣さんと幸せを紡ぐ日常が描かれます。
成績表をもらいにいく麻衣さんについて学校へいき、そこで双葉ちゃんと会います。双葉ちゃんほんとにいい子だ……かわいい。
翔子ちゃんの御見舞に行って将来スケジュールの変化に気づく咲太。
ここでまたなにか希望が、と喜ぶぼく。思春期症候群よ奇跡を……
麻衣さんとの何気ない掛け合いを想像しただけで涙腺がドバる咲太。よかったね……って言ってあげたいけど翔子ちゃんのことがあるからやはりちょっとモヤモヤる。
おうちに帰ってパッパに彼女のご紹介タイム。パッパもやはり咲太の父親なんだな、って。なんかミラコイ思い出した。
翔子ちゃんの母親から電話がきてICUの翔子ちゃんに会うことに。
その後双葉に電話をかけて可能性を尋ねる咲太。将来スケジュールの変化から翔子ちゃんの思春期症候群はまだ続いてることに気づいた。
しかしたとえ過去に戻っても翔子ちゃんを助ける方法はない。でもまだやれることはある。
だから咲太はやる。たとえ今までの咲太がなくなってしまうとしても。
ほんとこいつ主人公だよなあ……めちゃくちゃかっこいい。
そして麻衣さんはそれをいいと言った。
今までの出会いがなかったことになったとしても、咲太と幸せになるために。
二人のあつい信頼が伝わる。尊い。
そしてICUの翔子ちゃんと面会。
翔子ちゃんに助ける方法があるかもしれないと話す咲太に、翔子ちゃんは自分が咲太さんと関わらなければ……と逆に過去を変えようとします。なんてことを。
翔子ちゃん聖女かよ……幸せになれよほんとに。この子は幸せにならないといけないだろ……そう思いました。幸せになれビーム撃ちたい……
面会のあと、将来スケジュールには新しい変化が。
ここちょっと泣きました。電車の中なのに。果てしなくキモいヤツでしたね俺。
「ありがとう」「がんばったね」「大好き」を大切にして生きていく
いつか、やさしい人になりたいです。
翔子さんに教えてもらい、牧之原さんに教えてあげた言葉。
俺これすげえ好きなんですよ。ほんと。大好き。人生のポジティブなエネルギーを存分に詰め込んだ言葉ですよね。
だからここで出てきてほんとに…もう大好き。
そして……また日常がはじまります。
ここを読み進める間ずっと不安でした。
翔子ちゃんの言っていたように、過去は変わり、咲太は翔子ちゃんを忘れてしまっているんじゃないか……
翔子ちゃんは死んでしまったのか……
でもそんなことはなかった。
青春ブタ野郎のメインヒロイン、みんなの桜島麻衣の力で翔子ちゃんは助かっていたのだった……
よかった…………
本当に………………
よかった……
そう、こんなクソみたいな文を長ったらしく書いたのはこの一言を言うため。
「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」に読んで、俺の感想は、言いたいことはこの一言だけなんだ。
よかった……本当によかった。
先月から青春ブタ野郎のことを考えると翔子ちゃんの生死、咲太や麻衣さん達の精神。それを思うとすごくかなしかった。
帯に「大好きでした。」なんて過去形で書いてあるからもしかしてダメなんじゃないか……
麻衣さんが死んでも翔子ちゃんが死んでも咲太が死んでもダメだった。
本当につらかった。
最初読み進ている時麻衣さんはもう戻らないんだと思うと苦しくて続きを読みたくなかった。
翔子ちゃんが助かる可能性はもうないんじゃないかって絶望していた。
だって誰かが犠牲になるしか翔子ちゃんを救えないと思ったから。
でも、そうじゃなかった。
ハッピーエンドだ。
そうだ、そうだよ……俺はこれを求めていた。
先月から……これを見たかったんだ。
ああ、本当によかった。
いつもあんまり配慮とかせずにTwitterで思ったことを呟きまくってるけど、これはだめだ。
だって俺がよかった。って感想を呟いてしまったら、このカタルシスを奪ってしまうかもしれないから。
俺が抱いた不安やつらさ、それは本当にかなしいものだったし、実際読むのをやめてしまうほどだったけれど、それがあったから、最後に「ああ、よかった」って思えたと思うから。
だからこんなブログ書いてしまったんだよなあ。
今回のお話は作中でずっとよかったと思うことは許されていなかった。
だって翔子ちゃんが助かるかどうかわからなかったから。
賢い人はきっと助かると確信できたかもしれない。
でも俺はそうじゃなかった。
ずっと翔子ちゃんは助からないかもしれないと思ってたし最初は麻衣さんすら助からないと思っていた。
今まで青春ブタ野郎を読んできて俺は咲太も麻衣さんも翔子さんも翔子ちゃんも大好きになっていた。
だからいなくなっちゃうかもしれないのが怖くてたまらなかった。
Twitterでは言えないから、ここで何度でも言う。
よかった。本当によかった。
これがぼくの感想です。
すぐ影響されるオタクなのでドナーカードを作りに行きますね。やっぱりハッピーエンドでしょ!
ああ、よかった……本当によかった。